九段下のー♪ 駅を降りてー♪さーかーみーちをー♪
靖国神社の方向に登ったところにある、インド料理レストラン・ムンバイさんのディナータイムに行きました。
インド大使館から最も近いインド料理レストラン というパワーワードから
「スパイスの効きっぷりがパねえんじゃないか?」
「店内はインド人だらけなのではないか?」
「日本人が入ったら一斉に怪訝な顔で見られるのではないか?」
「入店にパスポートが必要なのではないか?」
「もはや九段下はインド領なのではないか?」
などなど、
インド料理好きならばこのような謎の盛り上がりを感じてしまうのではないかと思います。
挨拶は「ナマステ」でよかったっけか、と確認してみたりね。
九段下駅と言えば。
九段下駅の1日あたり乗降利用者数 176,675人(東京メトロ調べ・2017年) のうち、実に170,000人が脳内でサンプラザ中野くんに成りきり歌っているであろう(残り6,675人は外国人 & 平成生まれ)、爆風スランプの名曲『大きな玉ねぎの下で』です。
まだ見ぬペンフレンドに想いをはせる主人公の恋心がなんとも切なく、何度聴いても
『アンコールのー♪ 拍手の中ー♪ とーびーだーしたー♪』
あたりの盛り上がりで鼻がツーンとしてしまう。
毎朝、『大きな玉ねぎの下で』を口ずさみながら、企業戦士たちは涙をこらえた厳しい表情を浮かべ、九段下駅で都営新宿線、東西線、半蔵門線に乗り換えて職場という戦場へ出陣して行くのです。
これは2020年東京オリンピックで是非とも海外の方々の目に焼き付けたい東京の風物詩のひとつ。サングラス率も高め(電車が九段下駅を発車した瞬間に外す)。
ペンフレンドって何?というヤングジェネレーション、もしくは深窓育ちの世間知らずは、今すぐ昭和生まれのお兄さんお姉さんに聞くように。
ちなみに、正式な曲名は『大きな玉ねぎの下で 〜はるかなる想い』。1989年に発売された爆風スランプ15枚目のシングル で、 「大きな玉ねぎ」は、東京武道館の屋根のてっぺんにチョコンと乗っている ”擬宝珠 ” のこと。金色に輝く玉ねぎに見えることから来ています。

だがしかし、玉ねぎは見ない。
ここまでひっぱっておいてなんですが、『ムンバイ』さんに行くには九段下駅を降りて、靖国神社方向に靖国通りのゆるい上り坂をテクテクと、武道館をガン無視しつつ5分程上っていきます。(東西線からだと7~8分くらい)。
インド大使館の隣のビル、地下1階にあります。ビル1階にはファミリーマートとドトールコーヒーがあり、表に看板が出ているのですぐわかりますが、地下に降りてすぐ目の前にあるイタリア料理レストランに勢い余って突入しないように気を付けてください。私はやりました。
玉ねぎとインド大使館とムンバイの位置関係はこう。

お店の地図です。
”インド大使館”の表記にハアハアしながら場所を確認しましょう。
イカす店内でチキンビリヤニをいただきます。
『ムンバイ九段下店』は、ブルーのライトが幻想的なお店です。

頼んだのは”チキンビリヤニセット Chicken Biryani ¥1,380 (税抜き)”
・ビリヤニ
・ダルショルバ(豆のスープ)
・ライタ(ヨーグルトソース)

平皿にビリヤニをすくっていただきます。ホクホクのライスに味がじんわり染みていてすごく美味しい。
ホール係の女性が「ヨーグルト(ライタ)をごはんにかけて食べても美味しい」おすすめしてくれたので、ライタをビリヤニにかけて食べてみたところ、味がまろやかになってスイスイ食べられます。
ヨーグルト on ライス て、ビジュアル的に最初ちょっと勇気がいりましたが、やみつきになる味でした。
ムンバイ (Mumbai)とは。
オイオイオイ、オイオイ、食レポはこれだけ?
と思った方、その通りです。
食べ物や店内の写真を撮るのが苦手なので、お店をきっかけにした雑記がほとんどのスタイルをとっています。これも、南アジア愛のかたちのひとつ、と、ご理解いただけると幸いです。
で、店名のムンバイとは。
ムンバイは、言わずと知れたインド最大の都市名です。
インドの西部、アラビア海岸に位置する港湾都市マハーラーシュトラ州の州都で、1996年に「ボンベイ(Bombay)」から、現地語のマラーティー語である「ムンバイ(マラーティー語:मुंबई、英: Mumbai)」という、植民地化前のより古い地名に改称されました。
地名の由来
・ボンベイ・・・ ポルトガル語の”ボン・バイア(良湾)”に由来
・ムンバイ・・・ 原住民のコーリー漁民が崇拝していた女神パールバティーの化身”ムンバ”に由来
ムンバイはインドの外国貿易の半分近くを扱う大貿易港で、みんな大好きボリウッドムービー製作の中心地でもあります。
ムンバイの旧称ボンベイの「ボ」+ ハリウッド =ボリウッド
というわけですね。
なんといっても、「ボ」だけをピックアップして無理矢理ハリウッドとくっつけたセンスがすき。
牛の視線~♪感じたまま~♪せーきーをーたつー♪

『君の返事~♪ 読み返して~♪せーきーをーたつー♪』
のところです。涙がこみあげてくるあたり。
食事中、壁の、赤い靴下を履いてなぜか手形がペタペタとつけられた牛とめっちゃ目が合います。
彼にまたの来店を約束して席を立ちましょう。ごちそうさまでした。
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